Trofeo Joan Gamper

例年新シーズン開幕の祝祭ムードで盛り上がるガンペール杯ですが,今年のオープニングは特にエモーショナルなものだった。バルセロナの選手が番号と名前をアナウンスされ一人ずつ登場したあと,ジョアン・ラポルタもグラウンドに降りてきて任期最後のタイトルである昨年のリーガのトロフィーを一緒に披露しており,彼の改革がクラブにもたらした栄光の日々を思い返して胸に熱いものがこみ上げました。

ミランのメンバーが一通り出てくると最後にロナウジーニョバルセロナ時代のハイライトが流れて,Ronaldinho,Ronaldinhoと名前を呼ぶ大喝采に包まれながらロナウジーニョが姿を現したときは,彼が僕らにくれた数え切れない勝利の思い出を反芻して泣きそうになったというか泣きました。試合前にはプジョルに呼ばれバルセロナの写真撮影に加わっていて可笑しかった。今もロナウジーニョがチームの一員だったらどんなに素晴らしいことだろうと思いました。だからロセルやラポルタと一緒にいるのも感慨深かった。バルセロナファンとしてサッカーファンとして,今後の彼の更なる活躍を願ってやみません。

試合はミランの守備が上手くて,イニエスタのスルーパスが小気味良くカットされたり前線の駆け引きが面白かった。あとジェペスを本当に久しぶりに見れて嬉しかった。ボブキャットとか小型のネコ科肉食獣を思わせるアドリアーノの器用さやクロスのセンス,ビジャの運動性能と攻撃力の高さに新シーズンへの期待が広がりました。そして中盤にもう1人誰か来ないかなと思ってたら,マスケラーノ獲得のニュースが飛び込んできて歓喜に打ち震えた。チャンピオンズリーグパナシナイコスコペンハーゲン,ルビンカザンと同じグループになったそうで,ホームでは確実に勝ちたいところです。