Red Dead Redemption

中学生の頃小額ですがギャンブルをするのがクラスで流行って,ポーカーの腕を上げて稼いでいたら学校にバレて問題になったことがありました。でも直後にそれどころじゃない学校全体を揺るがす大事件が起こって,結局うやむやになったのは運が良かった。そんな甘酸っぱい思春期を思い出しながら,ゲームの進行を後回しにして専らポーカーやブラックジャックを楽しんでいたRed Dead Redemptionでしたが,昨日ようやく最後のストーリーミッションをクリアしました。

ラスボスっぽかった敵が中盤から続々死んでいくなどナラティヴがやや散漫で,エンディングもanticlimacticと言えなくもない内容ではあったけど,『Unforgiven』的なテーマでフロンティアの終焉を捉えたポストモダンウェスタンと考えれば,こういう終わり方も趣があっていいかなと思いました。ウェスタンというジャンルにこれまで持ったことの無かった興味も生まれたし,今後色々な映画を見ていきたく思っているので,面白い作品があれば教えていただけると嬉しいです。

オープンワールドのゲームとしては世界のデザインがとても魅力的で,結構同じようなミッションが続いた割には,プレイ開始から十数時間に渡り飽きることなく楽しい時を過ごせた。ヒッチコック『マーニー』が好きなのでレモンプリンと名付けたクリーム色のKentucky Saddlerが愛馬で,まだ誰のものでもない新世界の荒野を自由自在に走り回っているだけで楽しかった。最終ミッションを終えた時点でトロフィーを21%しか達成しておらず,未だやることがたくさん残っているので,もうしばらくアウトロー生活を楽しむ予定です。