Come see the paradise

フランツ・ベッケンバウアーカップと題しメーメット・ショルの引退試合としても行われたバイエルンとのフレンドリーはまだチェックしてないけど、新顔のG.ミリトをはじめコパアメリカに出場したプレイヤーたちが帰ってきたりメッシのかっこいいゴールがあったりと内容が充実していたらしいので見るのが楽しみだ。そう言えばこの前誰かに聞いたのですが今年は今のところ日本でブンデスリーガを放送するチャンネルが無くて、しかもチャンピオンズリーグに出れないのでバイエルンのファンは試合を見れないらしい。バルセロナは多分世界で最も国外人気の高いクラブの一つだからこういうことが起こる可能性は低いと思うけど、試合を見れるってことには改めて感謝しなくてはいけないなと思いました。考えてみたらリーガでもバレンシアやデポルやアトレティコマドリーでなく僕がバルセロナのファンで居るのには欠かさず毎週ゲームを見れるという環境に負うところが大きいように思う。海外のクラブにアイデンティティを求めることの必然性についてJリーグ好きの人とかとよく議論になるのですが、例えばバルセロナの場合だとリーグ戦が毎週放送されることに加えクラブTVが過去の名試合やバックステージのニュースも伝えてくれるし、ウェブコンテンツとしてはオフィシャルサイトは勿論スポルトやエルムンドのようにチームの現在を綿密にレポートし熟練したコラミストたちが鋭い論評を展開するメディアも充実していて、実質的な情報体験の量としては多分Jリーグのクラブファンと変わらないかむしろ多いぐらいなんではないだろうか。要するにこれはライフスタイルの問題で、引きこもりにはそういうテクストの方が外の世界や地上波の世間よりも現実感があるし、そうした共通認識から距離を置かせてくれる心地良い世界像としての代替現実こそ僕がFCバルセロナという言説に欲しているニーズなんだと思います。クラブへの愛って論理的な必然じゃなく先験的な必要なんだって本当に思う。だからアイデンティティのソースを奪われるバイエルンのファンの人はちょっとした宗教弾圧の被害者みたいな感じで誰が悪いんでもないとはいえ気の毒なことだ。バイエルンミュンヘンといえば思い出すのが、あれは結構最近だったと思うけど、オリンピアシュタディオンで開かれたマイケル・ジャクソンのチャリティーコンサートです。あのときはマイケルのマイクが壊れ気味だったりビリージーンのイントロでシルエットを映すスクリーンの準備が遅れたりと随分演出の手際が悪かった記憶がある。それだけにEarth Songでゴンドラが急降下したときはもしかして事故かと思いハラハラしました。