poco a poco

やりすぎガールの多分エースの一人である大友さゆりがちょっと好きになって、今田さんの後ろとかいいポジションでまろやかに微笑んでいる顔を見て楽しむと共に、軽い気持ちでDVDを何点かチェックしてみたら普段はそれほど接することの無いジャンルや年齢層に属するアイドルの世界が新鮮で思いのほか楽しめました。ジュニアアイドルのファンとかにとってメジャーなアイドルイメージやポルノグラフィにある程度触れておくのは必要なことなんじゃないかって気がします。少女ばかり見ていると子供特有の要素が当たり前に感じられるようになり、感覚が麻痺して少女であること自体に対するエキサイトメントが希薄になってしまいますからね。熟れた体を衆目に晒しその性を売り物にするセクシーアイドルのコンテクストを理解した上で、年端も行かない子供が幼い体を曝け出して同じことをさせられているという比較の構造は少女嗜好の1つのエッセンスなんだ。こうして慣れ親しんだものから一定の距離を置くことは見失っていた日常の感動を再発見させてくれます。一昨年はベレッチ、去年はニースケンスと新加入のメンバーによるダイアリーをウェブサイトに掲載するのがここしばらくプレシーズン合宿の恒例となっていますが、今年はティエリ・アンリが、長くプレーしたクラブを離れ新たな環境での新たなチャレンジを楽しむフレッシュな日々を書き綴っていました。ベテランだしスター扱いにも慣れた選手だしフランス語を話すチームメイトが多かったりセスクやジオから事情を聞いていたこともあるのか、それほどプレッシャーやストレスは感じていないっぽい。前線にどんな顔ぶれが残るにせよ今年アンリがいることはおそらく確実だと思うので、期待を込めて遅まきながら歓迎の意を表したいと思います。

プレシーズン2戦目のハーツ 1−3 バルセロナでは今年は青緑色の2ndジャージがどこか懐かしげだった。何かずっと前にこんな色のときってありましたよね。ストイチコフとかが着てそうなイメージがある。この日は久しぶりのデイゲームで、太陽の下で見るチームが新鮮でした。地元サポーターがダンディーのときよりテンション高く歌っていた。57857人というホームの観客動員は133年に及ぶハーツの歴史上最多だったらしい。ハーツもやはり屈強な選手が多くマッチョなプレーが印象的で、上空の競り合いで絶対負ける感じとか恐怖感がある。バルセロナの方ではテュラムのタックルやカバーリングが洗練されていて感動する。中央はテュラムとオレゲルで当面やっていくことになるのかな。ボランチを兼ねるマルケスエジミウソンの去就がよく分からないんだけどどうなってるんだろう。ヤヤトゥーレは早くフィットしてもっと個性を見せて欲しい。でもなんかでかいよね。アンリとかも入って今年はチームの平均身長が今までに無く高いそうだ。高いと言えばマキシロペスはまだ行き先が決まってなかったんだっけ。ちょっと前はスポルティングとか言ってた気がするけどどうなったんだろう。エスケーロはやっぱり器用でザンブロッタとの絡みも面白かった。ここぞと言う場面で決定力にかける部分はあるけど、ハードコアなテイストが好みのウイングなのでおそらく出て行ってしまうのは悲しいことだ。ロナウジーニョは去年に比べると大幅に動けている。初めて流れからの得点となったヘディングシュートまでの繋ぎはバルセロナっぽくて懐かしかったです。

後半はまたアビダルベレッチデコを入れアンリが若い2人とトップに並ぶ。軽やかにピッチを泳ぐようなスムースな動き、柔らかさと懐の深さ、アイデアの豊かさが感じさせる円熟味が気持ちいい。前の3人で取った3点目は溜めてアンリに出したりキルキッチのらしさも見えてよかった。なんかスペイン語のコメンタリーではボヤンじゃなくてカタルーニャ語っぽくボジャンって言ってたな。ポジショニングと動き出しの巧みなドスサントスには長いパスを出したくなる。この2人を同時に見れるのもプレシーズンならではって感じで面白すぎる。トゥーレに替わってモッタが入るとやっぱりモッタの方がいいなと思う。忘れがちだけど生え抜きだしプロレベルではずっとこのクラブでやってきてる選手なので簡単に出してしまうのも嫌な感じだ。クロサスがテュラムに替わってモッタは最終ラインに下がる。このあたりクロサスの立場も含め人事的にどういう思惑があるのかよく分からない。下がったテュラムライカールトが神々のように談笑していて10歳差あるようには見えなかった。あと面白かったのが、ハーツのキーパーが途中交替したのですが、2人の名前がGordonとBanksでした。