Looking Backward

01-02シーズンのバルセロナVSデポルティーボを何気に見てみたら異常に面白かった。リバウドのWAVE CUPのコマーシャルに時代を感じる。当時はまだ白いシューズってセンセーショナルでした。スタジアムが映るとバックスタンドの1段目から人影がまばらなカンプノウの観客の少なさに吃驚する。あの頃って本当に人気なかったですよね。相手の攻撃を凌いで攻勢に転じようと思ったら前に誰もいない、みたいなストレスが僕も当時の印象として残っています。応援の声にもフラストレーションが現れていてスタジアム全体が殺伐としている。スターティングイレブンが紹介されるといよいよ懐かしさがこみあげてきた。レイナ;セルジ、Fデブール、クリスタンバル、プジョル;モッタ、コクー、ルイスエンリケリバウドクライファートサビオラって甘酸っぱすぎるメンバーだ。今のスリートップもいいけど結局1年しか見れなかったこのトリデンテには一期一会の儚さもあって狂おしいばかりの愛を感じる。そして今よりずっと繊細なメカニズムで動いているチームの攻撃的なディフェンスラインでセルジの速さに感動する。サイドバックプジョルも魅力的だったな。当時イルレタ体制の円熟期を迎えていたデポルティーボはこのとき3位で、ディエゴトリスタンがキラキラ輝いて見えました。自分の中で印象に残っているバルセロナのゴールBEST10ぐらいのうちの2つがこの試合です。コクーかフランクデブールからのロングフィードを空中で受け一度も落とすことなくリフティングで2回交わしてループシュート、最後に裏から入ったサビオラが押し込むという2点目は、そこまでがあまりに綺麗だったのでできればリバウドのゴールにしたくてサビオラはギリギリまで見ようと思っていたらしい。敵にリードされ鬱々としていたスタジアムの空気がこれで一気に変わる。プジョルが左足で裏に出したクロスに褐色のミサイルのように飛び込んでダイビングヘッドを決めた天才クライファートのゴールも感動的だった。こんなエキサイティングな試合に途中から入って来て変な感じでテンションの上がっているロッチェンバックに笑った。勢い余って転んだりいつもの頭おかしいミドルやすごい適当なサイドチェンジとかやっぱり微笑ましくて懐かしかったです。