felicity

消費者のneedsではなくwantsに向けて売りなさいと何かのビジネスジャーナルみたいなのに書かれていた記憶がありますが、僕自身必要に迫られてというより煮えたぎる物欲を大人しくさせるためだけに買い物することが多く、手に入れたことだけで満足してまだ見れていないDVDとかが溜まっています。そんな訳で松本あやかの『美少女学園』を2ヶ月経ってようやく見たら、早くそうしなかったことが悔やまれるような素晴らしい内容だった。以前言ったように私の中で松本あやかは篠原麻里のイメージと重なるところが多く、少なからずノスタルジックな感傷に耽りながらその魅力を楽しんでしまいます。2人とも完全無欠な美少女にはなりきれない、ちょっとした容姿の瑕がむしろ多大な性的魅力に繋がっていたりする。特に整った美少女の顔に唯一そぐわない不恰好な口は、だらしない開き加減と大きな歯が淫靡且つ下品で、それ以外の部分との対比にエロスを感じさせるものだ。そしてそんな色っぽい顔と併置されることでグロテスクなアンバランスを作り出し、少女という中間性の概念を提起する幼児体形も2人に共通している。

少女というのは間テクスト性ですから、あやかのように大人っぽい顔で子供っぽい体か、こっちはもっと高年齢のアイドルにもありがちだけど大人っぽい体で子供っぽい顔のいずれかのちぐはぐさがないと魅力的とはいえないんだよね。だから両方早熟だった入江紗綾とかはいくら11歳と言われてもあまり好きになれなかった。そういう論理を踏まえた上で、松本あやかに関しては体の成長に伴い不均衡が解消されて少女としての魅力が減じていくことを想定していた訳だが、今回のDVDでは多少背が伸びてスケールは変わったもののバランス自体は動いておらず見事な幼児体形を残していた上に、表情の色気が増していてギャップが更に広がるという驚くべき結果となっていた。あの腹を見るたび笑ってしまう。ワンピースの水着で辛うじて視認可能となるささやかな膨らみにはビキニのトップとかむしろ要らない気がしてイマジネーションで消しながら見てしまう。そして上半身の貧困さに比べ下半身は比較的充実しており、それがまた一段といやらしい。

赤競泳水着のチャプターでは濡れてから一層増幅する色気が凄まじかった。やっぱり僕は派手な顔が好きなんだなと思う。そんなゴージャスな美貌で喋り方がきわめて子供っぽいからたまらない。あやかは毎晩1時までお母さんに怒られているそうだ。なんかそういう話を聞いてると上に挙げたような理由を必要とせず、普通に無条件でこの人格自体を好きになってきた気がするよ。今度また合宿があるそうだががんばって欲しいです。あやかを変換したら紋香と出てきて懐かしい。松本といえば僕にとって未だアイドルイメージビデオの最高傑作であり続けている、同じバリで撮った松本恵『松本恵』を思い出す。そういえば彼女も顔の魅力的には口から崩れる感じでした。松本あやかピュアピュアのグラビアも可愛かった。関係ないけど細田ラムのモノクロームのページには異常なほどドキドキした。今思い出すだけで心拍数が上昇する。もう1回見たいけど怖くて見れない感じです。ラムに関してはその印象を置き換える言葉が見つからないので、形にならない感情がいつまでも胸の中で疼き続けるのが苦しすぎる。このあたりは今後の創作活動の課題にしていきたいです。