Fever Pitch

バルセロナが1-2で勝利を収めセミファイナル進出を決めたコパデルレイVSサラゴサ第2戦は、立ち上がりから緊迫感に溢れる激しいバトルになりました。1点ビハインドのバルセロナはここで2点取れれば合計スコアでタイになってもアウェイゴール差で勝ち抜けるという状況からのスタート。メッシが普通に先発で、しかも左にいるのが何か不思議だ。というかメッシのプレーを忘れていたので新鮮だった。早送りに見えるようなドリブルとかも戻ってきて、ブランクを感じさせないぐらい前線の構成にピッタリはまっていました。スターティングフォーメーションはクライフのいわゆる「ドリームチーム」と同じ3-4-3で、セルヒオガルシアとオレゲルのマッチアップが面白かった。サラゴサにはそれぞれ何らかの形で馴染み深い選手が多くて全員知ってる感じです。モビージャって全然年取らないですよね。

バルセロナの1点目はマルケスとのワンツーパスで40ヤードぐらい走って例のジェラール・ピケを交わしたシャビのゴール。相変わらずこういうシュートは上手いよね。2点目はデコのスルーパスに反応したメッシがキーパーとモビージャを巻き込んで潰れ、こぼれたボールをイニエスタがかっこいいボレーで押し込んでいた。選手とサポーターの落胆振りが可笑しかったけど、前半30分でリードしたのでこのあと荒れそうで嫌だなと思ってたら、イエローの出され具合を見てもらえば分かるようにGミリトとかディオゴとかセラデスとかサラゴサ側が案の定激しく来てドキドキしました。マルケスあたりも苛立ってきてるのがわかって怪我だけはしないでよと怯えながら見ていたところ、メッシの挑発に乗ったダレサンドロが普段そんなことしないのに頭突きを食らわせて退場になるなどひどかった。特にサラゴサが1点返してからはメッシに対するプレッシャーも厳しくなることが予想されたので早く替えてくれよとずっと思ってました。サラゴサにしてもあと1点取れば勝ち抜ける状況だっただけに、最後まで盛り上がって楽しいゲームではあった。終盤は内陸地方特有の凝縮された熱気がスタジアムに充満し、終わってからも何が原因か分からないけど両チームが乱闘的に揉みあったりして、やっぱりサラゴサ戦は荒れ模様になるんだなって感じでした。曖昧なジャッジもあったので相手に同情はするけど、今年もサラゴサに負けてトーナメント敗退ってことにならなくて嬉しいです。