Real 226

バルセロナvアスレティック(3-0)はなんか懐かしい空気だった。エトーロナウジーニョにブーイングを浴びせるカンプノウは刺激に敏感なホスティリティに溢れており、どす黒いストレスの滲み出た会長やコーチングスタッフの表情と、弱った獣を殺しに来たバスク人たちのギラギラした目つきも久しぶりで、こういう殺伐とした感じは結構嫌いじゃなかったって思い出しました。ここ最近新聞の論調に必要以上に苛立ったりしてたけど、考えてみたら5年前ぐらいってずっとこんなムードでしたよね。エトーとかはむしろこのぐらいの空気の方がやりやすそうな気もする。映像は全体がグレーがかった寒々とした色彩に見えいかにも2月のカンプノウって感じだった。なぜかホームでアスレティックに負ける気がしない。ビルバオの槍(una lama di Bilbao)を掴んでへし折るような、洗練されたイタリアンディフェンスの粋を見せてくれるテュラムが頼もしい。ロナウジーニョのクロスコートのパスが好きすぎる。エトーの復帰後初ゴールにも感動した。復活の証明としてはゴール以上のものは無いと思うので、彼自身が再び確信を取り戻せるためにもこのペースで得点を積み重ねて欲しいです。