The Cup

今週のミッドウィークにはコパデルレイの初戦があって、バルセロナはアウェイでバダロナに2-1で勝利しました(FCBarcelona.com)。バダロナはセグンダBで現在12位のチーム。知ってる選手が誰もいません。地元出身でもともとバルセロナのBやCにいたりその他下位リーグのクラブを渡り歩いている選手が多いっぽい。公式サイトはカタラン語バージョンしかなくてかなり読めなかった。薄暗いピッチを囲む観客席の低い小さなスタジアムで、ビッグクラブとの対戦をマターリ楽しんでる雰囲気は非常に良かったです。タイトルのかかったビッグゲームやダービーマッチ以外は、このぐらいの空気で落ち着いて静かに見たいと思うよ。放送席もスタンドの上の方に建てられた急拵えの小屋みたいな感じでほのぼのしました。僕らがいつも見ているトップリーグチャンピオンズリーグとは一味違う、こういう世界は無いものねだりで少し妬ましく思ってしまいます。緊張感のないムードを反映してか試合中ピッチに少年が6人ぐらい乱入していて可笑しかった。

何か久しぶりにバルセロナの試合を見た気がするよ。水しぶきの上がるピッチで立ち上がりのパス回しが速くてちょっとびっくりした。バルセロナってこんなだったっけ。ザンブロッタがかなり広い範囲に柔軟に動いていた。前のほうは今シーズン初出場のエスケーロが左、サビオラが真ん中、グジョンセンが中盤に下がり気味な感じ。サビオラがドリブルで仕掛けるときの前のめりの姿勢は懐かしくてセンチメンタルな気分になりました。そのサビオラがサイドでキープしてセンタリング、ディフェンスがクリアしきれなかったボールをグジョンセンが決めて1-0。同じくグジョンセンの2点目につながったエスケーロのシュートは時間を止めるような気持ちいい弾道だった(MD)。今日はチームとしてゴール自体が253分ぶりだったらしい。もう負けるのはうんざりだ。ホームでも普通に勝って準々決勝へ駒を進めて欲しい。コパはもちろんタイトルとしても重要なんですが、人数の多いチームではリーグ戦で控えの選手をメンテナンスできる貴重な機会でもあるので早々に負けたくはないところです。