Cartoon Heroes

最近何か面白いことがありましたか。僕はこの前X-MENの劇場版最新作『The Last Stand』を見ました。かなり最高な内容だった。こういうのってもちろん映画だけ見ても十分楽しめますが、昔から原作に親しんでいるとたぶん数十倍面白いです。大好きなミュータントが鮮やかに再現されてスクリーンに登場したときに感じるX-TASYは何度経験しても全身に震えが走る。知性とワイルドさを兼ね備えたケルシー・グラマーがビースト役というのは天才的なキャスティングだと思う。というか特殊メイクがあまりに完璧なので、事前に知らなかったら彼だって絶対わからないだろう。このインタビューではビーストというキャラクターに関する彼自身の解釈を語っていて大変興味深い。

そしてやっぱり僕はウルヴァリンが好きで、その生き方に激しく共感してしまいます。言ってみればジェリー・サインフェルドにとってのスーパーマンみたいなものです。プロフェッサーを筆頭に感傷的な理想主義が蔓延するX-MENの中でもウルヴァリンはどこまでもリアリストで、世界の汚さと人間の不完全さを受け入れることでしか理想は実現し得ないと分かっている。でも驚異的な回復力とは対照的に、内面は最も繊細で最も深く傷ついていて、それゆえに他者の痛みも理解することのできるキャラクターの奥深さが映画では見事に描かれていた気がしました。

キティ・プライドも好きなんですが今回はすごく可愛かったよ。次回作ではナイトクロウラーにいじめられるおなじみの絡みを見たい。あとエンジェルをもっと長い時間出して欲しいです。でもナイトクロウラーとエンジェルを1つの映画で同時に活躍させようとすれば莫大な時間と費用がかかりそうですね。レベッカ・ロメインとジョン・ステイモスが離婚していたのは知らなかった。