Yes, we are superkids

各国代表のプレイヤーがチームを離れたため現在はトップチームの選手が8人しか残っておらず、更にライカールトUEFAのフォーラムでジュネーブに行って不在ということで、トレーニングの雰囲気はいつもと随分違うみたいだ。またもエスパニョールと対戦するコパカタルーニャ決勝にはBチームのメンバーが多数出てきそうな感じとのことです。いつもプレシーズンとかで彼らのプレーを見ると上手い選手が多くて夢が広がるのですが、大半がトップチームに上がることなくクラブを去ってしまうのは悲しいですよね。それでもビッグクラブとしてはまだ下部組織出身の選手が多く残ってる方だけど。FCバルセロナというものが担う政治的な意味合いを考えれば外国人選手ばかりになるのは好ましくないことだし、そのことがバルセロニスモで主体を形成された自家育成の選手を残りやすくしてるのもあるかもしれない。ただカタルーニャのクラブというアイデンティティと同時に、ビッグクラブとしてのバルセロナには勝たなければならないというスポーツ的、ビジネス的な現実もあるので、彼らにも当然ヨーロッパレベルの実力は求められる。ロマンを実現するためには必要なリアリズムがあって、その両立が難しいことは言うまでもありません。現代のサッカーシーンを戦う上で、近年アスレティックビルバオが直面している問題もまさにそれだろう。「F1のレースにフォルクスワーゲンが出ているようなものだ」とハインケスは語っています(uefa.com)。バルセロナにしたところで他人事ではないでしょうね。ユースチームも国際色豊かだし、カタルーニャ生まれの選手が1人もいなくなる日も来るのかもしれない。

最近、バルサエスバルサのサッカーレッスンとかでユースチームのメンバーを見てると、彼らが順調に育って僕等にもっとトロフィをもたらして欲しいとか思うのですが、でもBチームまで残るのさえきわめて難しいことを考えると切なくなります。このシリーズってサイドバックとかボランチのレッスンは特に面白いですね。エトーロナウジーニョは教えるのも上手くて、僕にもこんなコーチがいたらもっとサッカーを好きになって楽しく上達できただろうにと思える。バルセロナのユースシステムについては、UEFAが発行しているコーチのためのニュースレターで、アレシャンコがインタビューに答え詳しく説明しているのでみんな読むといいと思います(pdf)。ニースケンスはオーストラリアでも情報処理的なことを担当していたらしい。ライカールトとオランダ代表で仕事してたときもそうだったのかな。