Die Hard

セルタ 2 - 3 バルセロナ。3連覇のかかったリーガエスパニョーラの新シーズンを我々FCバルセロナは勝利で始めることができました。これで開幕節は12年連続負けていないそうだ。今日は内容的には最高とは言い難かったけど、もともと序盤から飛ばすタイプのチームではないし、プジョルも言ってるように中断前に勝てたことは良かっただろう。第1節がアウェイでセルタって聞いたときは、初戦の相手としてはちょっと嫌かなと思ったりした。でも実際の試合内容は、セルタがどうとかいうよりバルセロナ側の機能不全が表面化したものでした。今回はシルビーニョロナウジーニョベレッチが遠征に帯同せず、右サイドには新加入のザンブロッタを使っていた。ベレッチは怪我がちなのでザンブロッタをメインで使えるようになると有り難いのだが、今日に関して言えば上がって来て欲しいときに全然来ないし、中盤や前線との連携も見られず、ここはまだまだ熟成が必要っぽかった。全体にセルタのプレッシャーが効いていたせいもあり、メッシのキープ力とドリブル、デコとエトーのセンスでシュートに繋がるシーンはあったもののコレクティヴな動きで攻撃の形を作れた印象が余りない。そのあたりシャビを出したらどうなるかも見てみたかったです。

前半終盤、モッタのミスパスからネネにシュートを打たれるヤバいシーンで怯えていると、直後にマルケスがエリア内でそのネネにかわされて、クロスに合わせたバイアーノがゴール。1点ビハインドで迎えた後半もほとんどボールを持っている中で前線のタレントが局所的に打開を試みる以外には効果的な攻めが見られず、モッタのイエローカードあたりではライカールトが久しぶりに見る露骨に苛立った顔をしていました。ザンブロッタのタッチミスから危険な状況になりかけたりもあって怖かった。55分からは9分で3点が動く大味な展開に。エトーによる1点目はジュリのポジションの解釈でオフサイドにされても文句は言えない感じ。2点目はイニエスタがドリブルで持ち込んだボールをメッシが華麗にターンしてシュート。逆転に喜んでいたのもつかの間、今度はお馴染みグスタボロペスにディフェンスの不具合を突かれ決められる。決勝点となったのは87分、グジョンセンが抜群のボディーバランスとフィジカルの強さを見せ付けた、相手が10人になった直後のゴールでした。短時間で結果を出してくれるところといい、ラーションの役割を期待するにはマジで最適な人材って感じだ。そんな訳で何かと落ち着かないゲームだったけど、ストライカー3人がそれぞれシーズン初ゴールを決められたことと、とにかく勝てたことは良かったです。こういうのを勝てるのも今のバルセロナなんでしょうね。開幕節はいつもそうであるように、やっぱりリーガエスパニョーラが好きだって思えたゲームだった。アメリカでのいい雰囲気とはまた一味違う、国内リーグの空気を久しぶりに楽しめました。ニースケンスは映るたびに何か書いているか資料を読んでいて可笑しかった。どういう仕事を担当しているんでしょうか。