少女たちの祭典

スポーツフェスティバルのソロDVDが素晴らしい。同じ時間に起きていた複数のイベントを認識し、運動会を多視点的に捉え直すことで、CSの放送やネット配信の動画が作ったような1つの支配的な時間の流れに対抗できる文字通り革命的な手法だ。もっとデジタル放送が普及して、わざわざDVDを買わなくてもこういうのが普通にテレビで楽しめるようになればいいなと思う。そんな訳なのでこのソロDVDはできるだけ多くの種類を見たくなります。その子が集中的に見れるというばかりでなくそこを中心とした周囲も映し出され、更にそれぞれの出場した競技等によって時間の配分が違っているので、むしろ他の子のDVDに貴重な映像があったりもしますからね。例えば僕は久住小春のファンですが、リレーの待ち時間で梨沙子と談笑する今世紀最萌え映像はキックベースが長く入っている小春DVDには収録されておらず、梨沙子の方でしか見ることができません。お互いの体を愛撫しあったり耳元で甘くささやくなど楽しげに戯れる天使たちの姿に嫉妬さえ感じた。小春と梨沙子の仲良しぶりを見るのが何よりも大好きだ。文才があったら2人が激しく絡む小説でも書きたかったところです。梨沙子は雅やなかさきちゃんとの交流場面も微笑ましかった。1500m走で苦しげに喘ぐ表情にも激しく欲情した。かわいい場面をキャプチュアしながら見てたら200枚ぐらいになったよ。

小春はキックベースでコーチの指示を聞いているときの純真な表情に惹かれた。跳び箱のとき茉麻と話していた内容も聞けてよかった。モーニング娘。のメンバーといるより同じ年代のキッズたちといる方がよっぽど楽しそうだ。ていうか娘。メンバーと話しているところはほとんどなかった気がする。やはり田舎から出てきて友達もいないし同期もいないとあっていつも寂しい思いをしているんだろう。桃子とめぐが微妙な空気でいるところに小春が来て3人で激しくはしゃぐシーンなど見応えがあった。ソロDVDのみどころはこのような、テレビの編集では映し出されなかった、競技の合間で待ってる場面の映像です。そこでは適度にリラックスした少女たちが興味深い人間関係を展開している。栞菜が未だ居場所を探っている様子や、キッズと大人メンバーとの間に見られる世代間の断絶なども見ていておもしろい。キッズは専ら子供たち同士でインタラクトしていたようだった。藤本美貴とか後藤真希とかが近くにいるからって話しかけるような気分になれないのは十分理解できる。あまりにも華麗になっちが小春を無視するところとかも相当笑ってしまった。あんなにかわいく微笑みながら他人を無視する人間は見たことがない。その点では娘。メンバーや元メンバーよりもメロンやカントリーなど下位グループのお姉さんたちのほうがずっとフレンドリーでした。娘。の4期以前と藤本美貴以降のハロー!プロジェクトメンバーとでは経験してきたことが全然違いますから、アイドルであるということに対する考え方にもジェネレーションの間でかなり隔絶があるのかもしれませんね。今回は昨年のスポフェスあたりに比べてBerryz℃-uteの存在感が著しく増しているのが感じられました。次の時代に向けて、それぞれ戦える集団に育っていってほしいものです。