You’ll Never Gimp Alone

相変わらずワールドカップに興味を持てずにフォワードの補強とアシスタントコーチの人選で頭がいっぱいのところへ、嫌なニュースが飛び込んできました。エジミウソンが膝の軟骨の故障で代表を離脱、サンパウロに戻って治療を行うらしい(FCBarcelona.com)。傷めたのが2年前に全治7ヶ月の重傷を負った右膝だと聞いたときはかなり心配したけど、同じ箇所が再び壊れたわけではなく、今回は6週から2ヶ月での復帰が見込まれているそうだ。エジミウソンもワールドカップでは、クラブでの経験が代表チームにおけるプレーにどんな影響を与えるものか、見てみたい選手の1人だったので残念です。レギュラーメンバー入りは望めなくともブラジルが最初の2試合を普通に勝ってグループリーグ突破を決めれば、3試合目にはターンオーバーで出て来れそうかなぐらいに期待はしていた。FIFAワールドカップオフィシャルの記事によると、対ミラン戦2ndレグのあとから膝の痛みが再発していたけど、どうしてもファイナルに出たかったのでごまかしながらプレーを続けていたとのことだ。

1年間の疲れを引きずってオフシーズンのインターナショナルイベントに参加するのって相当きついことは間違いないですよね。特にシーズンの最後の最後まで、他のどのチームより長く肉体的、精神的に過酷なバトルの中にいたバルセロナ所属のメンバーにとってはそうだろう。今回計7ヶ国に送り出した11人の中でも、プレー時間の長かったロナウジーニョ、デコ、プジョルあたりなど、大会期間は乗り切れたとしても来シーズンのコンディションに影響が出なければいいがと思う。とりあえず大きな怪我をすることなく帰ってきてほしい。プレイヤー、チームのレベルが高くなるほどリーグ戦以外にプレーしなければならない試合が増えるのは必然で、だからこそハードスケジュールに耐え得るフィジカル、メンタルの強靭さと、それらを最高の機能レベルに保つためのコンディショニング、何より壊れないということは、テクニックやイマジネーションと同じくらいエリートプレイヤーに要求される重要な資質だといえますね。メッシやシャビなども今シーズンはそのことを痛感したのではないでしょうか。大事なときに怪我するようなら所詮それまでの選手だったってことで同情の余地はない。そう思う一方で、でも最終メンバーに入ったのにも拘らず怪我のために大会直前で帰される選手は可哀想に思えなくもありません。デルオルノなどもスペイン代表に刺激的なエッセンスをもたらしてくれそうな海外組の1人として期待していただけに悲しいことだ。エジミウソンのようにワールドカップを含めあらゆるタイトルを獲得していても、代表へのこだわりが強いブラジル人にはこの結末は悔しいだろう。まあワールドカップだけがサッカーじゃないし、このフラストレーションは来シーズンを戦うモティヴェーションに変換してほしい。彼が家族やチームメイトに支えられて試練を乗り越え、更に大きなプレイヤーとなってピッチに帰ってくる日を、サポーターとしては信じて待ち続けたいです。