It’s my party and I’ll cry if I want to

今シーズン最後のホームゲームとなったカタランダービーは人々の様々な思いが交錯するエモーショナルなゲームでした。バルセロナにとっては優勝祝賀のパーティであり、エスパニョールにとっては残留崖っぷちで踏みとどまれるかどうかの大一番。ラーションとガブリは出て行くことが決まっており、エトーやジュリあたりもここで見られるのはこれが最後になるかもしれない。シャビの本格復帰、ジョルケラの完封劇、久しぶりのジョフレの帰還にも感動しました。コパデルレイを獲ったエスパニョールですがリーガでは降格の危機に瀕している。リーガファンとしては残ってほしいと思う反面、バルセロナのファンとしてはいい気味だと思わなくもない、微妙なところだ。必死なエスパニョールとは対照的に、バルサの方は優勝が決まったとあってリラックスしたゲーム運びだった。激しいフィジカルコンタクトを避け早めにボールを離しながらキープする、普段の試合で3-0でリードしたあとのような入り方を最初からしていました。ノープレッシャーでのバルセロナはいつも個々の持つ技術の粋とイマジネーションの豊かさを縦横に見せてくれてマジで強いって感じがする。こういうのを見るとやはり世界一パスの上手いチームだなと思う。守備が軽めだった分相手のシュートも多かったもののジョルケラが堅実に守っていた。シャットアウトで試合を終えたときのリアクションもかっこよかった。たまにしか見れないけど素晴らしい控えキーパーだなと思います。試合後にはサッカー協会会長を迎えての表彰式。トロフィの台座部分がでかすぎてプジョルは頭上に掲げ辛そうだった。そしてラストシーンのプジョル、シャビ、ガブリのスリーショットを見て泣きそうになった。バンガールに見出されてデビューした同期のトリオから1人いなくなるというのは淋しいことだ。ワールドユース、オリンピック等アンダーエイジの代表でもともに戦ってきた、まさに戦友って感じですものね。モーニング娘。第5期メンバーと同じことで、僕がバルセロナのファンになった時期と彼らのトップチームデビューが同じ頃なので、僕にとっても彼らは同級生みたいな感覚があります。実際の年齢でもけっこう近いから余計にそう思える。

今週の初めにはスペイン代表アルゼンチン代表ともにマドリーに選手を集め、登録メンバー23人の選考に向けての最終的なステップとなる「convivencia」を行うらしい。バルセロナからはプジョル、シャビ、イニエスタ、そしてメッシが呼ばれている。こういうニュースを聞くとワールドカップが近付いてるんだなと実感します。スペインの方はイングランドでプレーする選手が多くて前回大会の頃と比べると隔世の感がありますね。ガブリがウェストハムに行く話は結局どうなったんだろう。