He’s blonde, he’s quick, his name’s a porno flick

ストレスで眠れないのに眠れないことがストレスになって泣きそうです。仕方が無いのでずっと前貰ったSherlock Holmes: The Complete Novels and Storiesという本を読んで、カオスを支配下に置こうとする帝国主義的な言説を楽しんでいます。56篇のショートストーリーと4つの小説を2冊のペーパーバックに収録したスーパーバリューセットで世紀末のロンドンに思う存分浸れる。アーセナルFCとかにしてもこのあたりの時代に創立されたんだって考えると凄いよね。FCバルセロナができるのはその10年後ぐらいになるんだっけ。チャンピオンズリーグ決勝の日はファン・カルロス国王もパルコにお見えになるらしい。バルセロナのゲームを観戦されるのはいつ以来でしょうか。01-02シーズンのCL二次グループリーグ第5節、カンプノウでのリバプール戦(0-0)が一番最近なのかな。決定力のないバルセロナに焦れたガスパールが隣に座った陛下にしなだれかかるようにしてぼやいていたのを覚えています。今回はあの時以上に、陛下のリーガの代表として、そしてカタルーニャの誇りを体現するクラブとして、恥ずかしい試合をお見せすることは二重の意味でできませんね。

決勝に関して今はフランスのテレビでプレミアリーグの解説者をしているというエマヌエル・プティがコメントしていた。両方のチームに所属した経験のある元選手としてどちらにも愛着を持っており、このカードになって複雑な心境らしい。でもまあどっちかというとアーセナルが好きだけどバルサが勝っても悪い気はしないらしい。今はライカールトのチームを楽しんでいて、自分の在籍当時の不遇についてバルセロナに対する悪感情などは特にないそうだ。当時のシステムには居場所がなかったけど、今のチームにいたら活躍できそうだよね。プティと言えば試合後の閑散としたカンプノウで一人寂しくランニングしていた姿を思い出す。そもそもなぜ彼が移籍して来たのかがよく分からなかった。あの頃はクラブの組織全体が統制の取れない末期的な機能不全にあり、その影響をまともに受けた選手たちが可哀相でした。リーガのタイトルも無事確保し、もう一つのクライマックスに向けていよいよ盛り上がってきた感じです。昔テレビ等でよく耳にした「絶対に負けられない戦いがそこにはある」というフレーズがこれほど現実味を帯びて感じられるのは初めてだ。チャンピオンズリーグ決勝以上に負けられない戦いなんてあるはずがない。こんなことを余裕で言ってられるのもあと数日です。