Invincible

息を呑むようなミランとの丁々発止のあとのカディス戦はゲームにテンションの落差がありすぎてやりにくそうだった。隣の学校でナンバーワンの美少女とデートした翌日にクラスで下から二番目の女の子と遊ぶようなものだ。しかもシャビを使わないといけない空気になってたりエトーの得点王争いのアシストをしなければならなかったりと、勝つことだけに集中させてくれない要因が色々あった。エトーのPKはなんか失敗しそうだなと思ってたら本当に外して、ちょっと笑ってしまった。おかげでスリリングな試合になりました。ピチーチとか考えるのは優勝が決まってからにしてほしいものだ。FCバルセロナに対して久しぶりに燃えるような憤りと苛立ちを感じた。なんか懐かしい感覚でした。カディスは出足の鋭さと守備の粘り強さを持ったチームで、上位と下位にそれほど実力差のないスペインリーグの厳しさを象徴するような戦いだった。こんな状況で結果を残せるのがむしろ今のチームのすごさなのかな。昔なら絶対負けてただろう。カディスにはリーベルの元5番、ベリッソがいて驚かされた。まだ現役で頑張ってるんですね。

ごみを出しに行ったら紙類を捨てるエリアにワールドサッカー系の雑誌が大量に捨てられていて、趣味の近い人がいると思うとちょっと嬉しかったです。ここに住むようになってもう2年ぐらいですが他の住人をまったく知らない。最初の頃すごくかわいい女の子が入っていくのを見て以来どこの部屋なんだろうとずっと思ってるんだけど、未だに分かりません。意外と隣かもしれないな。隣に住んでいる女も実は後姿以外見たことがないのです。こういうミステリアスな他者である隣人たちと暮らす閉鎖空間としての、アパートメントの恐怖を描いた映画って色々ありますよね。それはそうと最近微妙にサッカーブームが来てませんか。この前書店でスポーツコーナーを見てみると知らない雑誌が色々出ていて訳がわからなかった。今では現地発の最新情報を迅速且つ大量にネットで得られるとあって、こういった雑誌類は全く買わなくなってしまったんですが、綺麗な写真なども載っていてたまに見るといいものです。て言うかそもそもこういうのって、買う人にしても新しい情報を得ることじゃなくじっくり浸ることが目的なんだろう。だからネットが普及しても3週間前の試合について書いてるような雑誌が淘汰されないんでしょうね。近頃はあまりスペインリーグなどに興味なさそうな人がFCバルセロナとかプジョルとかシャビとか知ってたりして驚かされることもあります。この前イムノを完璧に歌ってあげたら妙に感心された。日常生活でひるんだときに1節2節歌ってみると勇気の出る歌です。あとキャッチーなメロディが魅力のレクレアティーボ讃歌をなぜか覚えてしまい、ことあるごとに口ずさんでいます。