二十世紀ノスタルジア

アルベルティーニの引退記念試合の出場メンバーがありえない顔ぶれでちょっと笑ってしまいます。神話の世界って感じだ。というかアルベルティーニの偉大さを改めて実感する。近代欧州サッカーの美味しいところを舐め尽くした物凄いキャリアですよね。

そんな私はというと花粉症の薬で頭が朦朧としています。何もする気にならないのでサインフェルドキテレツ大百科のDVDを見て独り90年代を過ごしていました。キテレツ大百科が好きすぎてもうどうしようもない。僕が生まれる前にアニメが始まってから現在に至るまで長いタイムスパンで幅広い世代に親しまれているドラえもんに比べ、放送期間が僕の子供時代とぴったり重なっているキテレツには同じジェネレーションに属しているみたいな親近感を覚える。そこに映し出される80年代終盤から90年代前半の小学生社会はまさに小学生の僕が生きていた時間であり、キテレツやブタゴリラやみよちゃんに当時の自分を重ね合わせてノスタルジックな感慨にふけってしまいます。魅力的な主人公たちは藤子不二雄作品のステレオティピカルなキャラクターセットの枠を超えた精神的な深みや感情の機微を備えており、大百科とか抜きでも少年たちの思春期を描くドラマとして十分に楽しめる世界です。どのエピソードも思い出深く、語りたいことが尽きません。