バイオショック

昨日『バイオショック』をクリアしたので夏休みの宿題気分で感想を書きたいと思います。

もともと僕はファーストパーソンシューターというものに変な食わず嫌いがあって,でもそれってFPSが面白くないんじゃなくて面白いFPSに出会えてなかっただけだったのかもしれません。今までやったことがあったのはコントロールに癖がありすぎたり世界観に興味持てなかったりヴィジュアルが没個性で退屈だったりみたいなゲームばかりで,だからそれら全ての点において見事なパフォーマンスを見せてくれたバイオショックFPSというジャンル自体に対する僕の認識を根本から更新した感じです。これをきっかけに,手元にある数分しかプレイしてないタイトルとかにも今一度チャンスを与えたいと思いました。

グラフィック/サウンドもすごく好みだった。アールデコ調のステージに流れる瀟洒なジャズとスタイリッシュに着飾った狂人たちのデザインは,20世紀前半のニューヨークを模したラプチャーの退廃をエレガントに描き出していました。ビリー・ホリデイの歌に乗せて敵のラッシュが始まったり恐怖の演出も諧謔味に溢れており,雰囲気とスタイルで醸し出すホラーという意味ではサイレントヒルにも通じる趣きがあった。日本語吹き替えが嫌いなのでプレイ開始当初はクオリティの低い翻訳と演技に相当辟易したけど,本体の言語表示を切り替えたら音声も英語になるという抜け道を発見して以後は,絶妙な言葉選びで紡がれる台詞のテイストを堪能できました。

Normalモードでやってみた感じだと難易度はそれほど高くない気がした。レンチが強すぎてボス戦以外でほぼ銃を使わないこともあり,アイテムや所持金がすぐマックスアウトするので,色々なものを置いていかなければならないマネージメントがストレスになりました。僕は多分アイテムを効率よく使う能力が欠如しているのか知らないけど,何のゲームをやってもいつも持ち物がキャパシティを超えてしまう感じです。HardやSurvivorなら回復アイテムをもっと有意義に活かせそうなので後で挑戦してみたい。トロフィはこんな感じで結構リサーチを忘れてるので,2周目のプレイではそのあたりをカバーしつつコンプリートに近づけたいです。

ストーリーに関しては,早くクリアしたくてログを集めるのを怠ってきてしまったので完全に把握できておらず,現在Wikiとかで補完しているところです。巧妙に捻りを利かせた興味深い物語であることは間違いないので,後ほど改めてご紹介できればと思います。無駄にテンション上がった深夜のノリでバイオショックやらないんだったら下さいと頭の悪いリクエストをしたら本当に送って頂き有難うございました。狂気の蔓延る海底都市を駆け抜けたこの数日間は,僕にとってあらゆる意味で忘れられないひと夏の経験となりました。早くバイオショック2をやりたいです。