Oo-de-lally

THEポッシボーをモデルに製作されたコミックシリーズがあってWebで一部が読めるのですが(Yahoo!コミック),力の抜けたトーンが意外に面白くて単行本を買いたくなったりしています。純情でドジで劣等感に苛まれながらも取り柄の元気で明るく健気にがんばる,みたいな読者の共感を得易い少女漫画の主人公の原型がロビンのキャラに結構フィットしていて,THEポッシボー自体がそういう言説をメインコンセプトにしたチームであることをも思い出させるものとなっている。秀逸なのはこのページに書かれているキャラクター設定で,「メンバー中一番胸が小さいのを気にしている」とか過剰にリアリティに忠実なのが面白い。

ロビンといえばウォルト・ディズニー『ロビン・フッド』を久しぶりに見た。これは完璧な映画だと何度見ても思います。吟遊詩人がリュートの音色に乗せて語る勇気と機智とユーモアを兼ね備えたチャーミングなヒーローの痛快極まりない冒険譚は時代を超えて見るもの全てを虜にする魅力に溢れており,DVDを再生している80分間に渡り微笑みの絶えることがありません。結構泥酔したテンションで見てたこともあり,アーチェリーコンテストのシーンとかあまりに愉快で咳が出るまで笑い転げてしまう。クライマックスはミュージカルというよりもオペラのようだ。こんな素敵なヒーローの生まれた時代,そしてその伝説を映画にして人々が再び楽しむことのできた時代を羨ましく思う。この醜い21世紀をロビンフッドのように自由とロマンスを求め勇猛果敢に戦い生きて行きたいです。

ちなみに岡田ロビン翔子は小学生の頃,図書室に行くとクラスメイトから『ロビン・フッド』や『ロビンソン・クルーソー』の本を彼女のところに持ってくるなどしてからかわれたそうです。翔子と50時間ぐらい遊びたい。