Just Cause 2

もうどうすればいいのか分からない。96年の宮古島での篠原麻里のように「何もできないよ」と力なく呟いてしまいます。先ほどまで真野恵里菜久住小春萩原舞菅谷梨沙子岡田ロビン翔子そしてアロハロBerryz℃-uteなど,大好きなハロー!プロジェクトメンバーのDVDを立て続けに再生し,5時間ぐらい何も考えずにぼんやりと眺めていました。やっぱり菅谷梨沙子が好きだと思った。そして南の島に行きさえすれば,全ての問題が雲散霧消しあらゆる悩みや苦しみから解放されて,心の平安を得ることができるだろうという認識を新たにしました。

アイドルのイメージビデオって,みずみずしい未発達の肢体を惜しげもなく白日に晒す被写体の魅力もさることながら,風光明媚なトロピカルリゾートの背景が見られるのも僕にとっては楽しみな要素のひとつです。半裸の美少女たちが波打ち際に戯れる地上の楽園で,優しく暖かな空気と怠惰に流れる時間に身を委ね,文明社会の枷から解き放たれて何の心配もなく暮らしたい。南の島に行きたいと思わない日はありません。

最近クリアした『Just Cause 2』はそんな美しい南洋の島国を舞台に,破壊と殺戮の限りを満喫できる最高なゲームでした。僕はこういうサンドボックスというかオープンワールドのゲームって,大抵ミッションを後回しにしてあてもなく徘徊することを楽しみがちになるのですが,今回は特に憧れのトロピカルパラダイスが遊び場ということで,いつも以上に意味なくうろついてゆったりしたバケーションを過ごしてしまった感じです。優しい波が引いては寄せる象牙色のビーチにアサルトライフルのリズミカルな調べを響かせる快感は他では得られない独特の風情に溢れている。

この作品はClassic Game Roomのレビューでも紹介されているように空中でのアクションが秀逸で,手榴弾と並んで僕の好きなコンセプトであるグラップリングフックが素晴らしい使い勝手です。飛行機やヘリを空中でハイジャックしたりするのとか痛快すぎる。もちろん戦闘も楽しくて,爆発物は2種類使えるし,両手に持ったサブマシンガンで激しく掃射するのが異常に気持ちいい。路上とかで兵士を見かけると意味なく通り魔的に襲い掛かってしまいます。

でもこのゲームの一番の魅力はやはり,自由自在に縦横無尽に歩き回ることの出来る美しい常夏の楽園の環境です。輝く青い空と海に日差しが激しく照り付けスコールが突然降り注ぐ東南アジアがベースの世界は,熱帯雨林,砂漠,シンガポールのような都市部,雪景色に寺院の立ち並ぶチベットっぽい高山地帯などプレイヤーを飽きさせない多様性に富んでいる。このタイプのゲームとしては非常に世界が広くて,50時間のプレイでまだ33%しかコンプリートできていません。

目的の無くなったクリア後のゲームはそんな南国のリゾートで緊張感のない小規模な破壊活動を延々と繰り返す心地良い単調さに溢れていて,何も考えたくない疲れた精神のリラクゼーションには最適です。今は天才てれびくんの再放送を見ながら地道に村を制圧するなどして,とりあえず「Perfectionist」トロフィの条件である75%を目指しています。